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2024-01-11

捨てる神あれば拾う神あり

今回のblogリレーのテーマが「挫ける」という事ですので、高山の工芸学校を卒業して、個人作家の工房に弟子として入った時の話をします。

最初は、師匠のサポートが主な仕事でしたが、2ヶ月くらい過ぎた辺りから、囲炉裏の炉縁、小引き出しの製作を指示されました。

製作を任された訳では無かったと思いますが、組み手や仕口は指示されながら製作しました。ところが自分の技術と経験が無かったのが原因で作るのに時間がかかり、師匠に急かされ気持ちが焦り作る物が上手く出来ないという悪循環に陥りました。
その頃から、師匠との関係が悪くなり「君はこの仕事に向いていない」と言われ、5ヶ月で工房を辞める事になりました。

その後、「自分は家具作りが向いていないのか、、、、」と数日間悩み、恩師や同級生に相談したら、同級生の一人に「お前、暇だったら手伝いに来い」と言ってもらえ、学生時代を過ごした高山に戻り、木工所で仕事する事になりました。

今でも5ヶ月間の修行の経験は色々思うこともありなかなか得難い経験だったと思っています。
拾ってくれた同級生のお陰で今の家具作りの仕事に繋がっていると感謝しております。

木工・山地裕之

写真は、10年前製作させていただきましたマンションの内装

天井
使用材:タモ材、桐材

壁面(テレビ廻り)
使用材:タモ材、和紙唐紙(唐長)、

ベランダ
使用材: 栗材(格子)、チーク(デッキ)、

設計・デザイン
六車誠二建築設計事務所

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