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2024-04-10

事上磨練

桜が満開となり、肌寒く感じることも少なくなってきました。

今回は、私が思う大工像について書きたいと思います。

学生時代、もしなることが出来たら、技術を磨くこと、専門的な知識を身につけること、それだけを考えていました。もちろん、この2つは大事なことですが、私はその他の部分も重要だと考えています。

例えば、身なり、言動、行動に責任を持つことや、思いやりや気遣い、感謝することを忘れないなど、人間性の部分です。

家は大工だけでは建てることが出来ません。
お客様はもちろん、様々な職人の方々のおかげで建てさせていただいています。こういった事を勘違いしていたり、疎かにしていては、お客様や職人さんからの信頼を失ってしまったり、怪我に繋がることもあります。

家は人生において、とても大きな買い物です。
一度信頼が崩れると、またゼロから積み上げるのは、容易ではありません。
鉋や鑿を使うのが、ズバ抜けて上手くても、継手や仕口を誰よりも早く、キレイに作ることが出来ても、発揮できる場が無ければ、意味がありません。

そうならないよう、もちろん技術は磨きつつ、日々精進します。

写真は現在進行中の現場です。
構造材、化粧野地板は杉、床は檜を張っています。

大工・中矢

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