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2023-09-21

挫けるけど、、、

「鹿社鎮守」階(きざはし)施工写真

ブログリレー、早いもので2巡目となります。せとうち大工•修行編 テーマは「挫ける(くじける)」となります

挫けると言うと、僕の大工人生これまで何度挫けたことか!数え切れません。
難しい事にぶち当たった時。面倒な事にぶち当たった時。毎日毎日、木屑じゃなく泥だらけに汚れた時。やる事いっぱいでパンクしそうになった時、、、。
最初に挫けたのは修行を始めて2年目。親方と2人で仕事をしていたため、家でも現場でもずっと一緒。帰っても仕事の話ばかり。休みもあってないような感じの毎日が続きました。あんなに望んで入った道なのに、修行が嫌で嫌でたまりませんでした。

そんな時、弟弟子が入ってきました。弟弟子といっても、年齢は僕のひとつ上、実家が工務店で子供の時から親の手伝いをしていて仕事も上手い。プレッシャーでしかないはずですが、張り合う相手がいるのは楽しかった!辞めたいと思うくらい挫けていた時だったので、張り合える相手がいるのは、新しい炎が自分の中で付いたように思いました。そんな弟弟子ですが、その頃覚えた酒の師匠でもあり、趣味のバイクの師匠でもありました。弟弟子なのか兄弟子なのか?仕事以外の事もいっぱい教えてもらいました。次回テーマの「先達」に少しかぶるけど、彼が工務店に来てくれたから今の僕はあるのだと思う。

今も大工を続けられているのは、挫けるけど色んな人達に支えられて、なんとか乗り越えてきたからだと思う。

「挫けるけど、なんとか乗り越える!」

挫ける事は悪いことではない。向き合って乗り越えた経験は、自分の自信になると思う。

そんな彼は遠方だけど、来月久しぶりに一緒に酒を呑む!何年ぶりだ?楽しみで仕方ない!

大工・六車俊介

3枚目の写真は藤塚光男さんの器
アートに走りがちな陶芸ですが、同じ形同じ模様を100個でも作ることが出来るように修行し、何十年も経ったのちでも料亭から同じお皿を追加受注出来る技術を会得したという話を聞いたときに感銘を受けました。我が家で大事に使っているお皿です。

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