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2019-12-01

Imagine

今年もあと一ヶ月を切りめっきり寒くなってきました。
現在工場の方では次の現場の木取り、墨付け、刻みが進められています。木取りとはどこにどの材をどのように使うかを適材適所を考え一本一本木を見てその木に役割を与えるのです。木取りは棟梁の大事な仕事です。それぞれの木の癖や節の位置、色味や反りなどその材料が建ったときにどうなるかを一本一本イメージするのです。目の前にあるそれぞれの木をパズルのピースのようにあてはめるていくのです。なんと楽しい作業でしょう。これは棟梁に与えられた楽しみです。

この現場で使う材料は奈良県吉野の杉と地元小豆島の杉です。先日完成したばかりでオリンピックのメインスタジアムになる新国立競技場では47都道府県の木材が使用されています。香川県からは小豆島の杉が選ばれました。今回六車工務店で使用する小豆島の杉とは同じ時期に同じ所から伐採された材料です。 言わば競技場の杉と今回使用する杉は兄弟です。 なんだか東京オリンピックと自分が繋がっているようでわくわくします。来年の東京オリンピックが待ち遠しいです。

大工 ・山下 佳太

追伸 現在 香川県立ミュージアムで開催中の 日本建築の自画像 探求者たちの もの語り 特別展で六車工務店の建てた家がパネル展示されています。 12月15日までです。

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