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2019-05-20

「色男」

六車工務店の始まりは、民家型構法という建て方から始まりました。
杉の一般材(節のある材料)を使い、金物を減らし、伝統的な継手、仕口などを使い骨組を組み上げ、その架構を天井を貼らずにあらわしにする!
設計は美しい軸組をデザインし、
大工は軸組を完璧な仕上りに持って行く。

杉の一般材にこだわったのは、材を安価で入手可能な為、より多くの人に輸入材ではなく国産材の家を建てて欲しかったからです。
雑誌の効果もあり、爆発的に一般材を使った木の家ブームがやって来たように思います。
それから20年くらい経ち、時代も変わり、また美しい材が好まれる様になりました。

一般材の真逆に、役物という無節の材料があり、そんな美しい材を役物、色物などと呼びます。まさしく今回の材料は色物、そう色男の材料です。
美しい材をあらわしにし、材に負けない仕事を目指して、これから墨付けが始まります。

大工:六車俊介

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