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2019-05-30

「樹々笑う」

平安時代の寝殿造りから室町の書院造りへの移行期おける庭と建築の関係をイメージしてみる・・・つまり、「開く」と「閉じる」の中間、「半開き」。 庭が内部にまで染み込んでくるような窓の構成・・・光を一旦、床でバウンドさせて、さらに天井でバウンドさせて奥へ奥へと導く・・・緑に染まった光を赤味掛ったカベで受けとめてグレートーンの落ち着いた光へと調合する・・・ 「庭染居(テイセンキョ)」という名前をつけて、そんなイメージに重ね合わせてみる。ほぼ木工事が完了、ここから左官がはじまる。
季節は「笑う」から「滴る」に向かう。

設計・六車誠二

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