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2017-04-10

栗パッキン

六車工務店では基礎と土台の間に入れるパッキンは栗材を使っています。
理由としては栗はタンニン酸を多く含んでいるので、耐腐朽性に富んでいるからです。
湿気の多い、基礎、土台周りにはぴったりの材料です。
しかし、タンニン酸は灰汁の素でもあるので、そのままパッキンとして使うと、その灰汁が基礎に移り、見た目が悪くなります。
対処法としては加工した栗パッキンをセメント水に1日つけた後、水でよく洗い乾燥させています。
栗のタンニン酸(酸性)とセメント水(アルカリ性)が交わることで中性となり灰汁を抜くことができます。
また基礎天の高さを均等にするために一般的にはセルフレベラーという材料を使いますが、それを使わずに天端を金鏝仕上げとしているので、パッキンの厚さ調整を0.5ミリ単位で行なっています。
既製品のパッキンよりも栗パッキンの方が木の家によく馴染みますし、見た目も良くなると思います。

大工・平山優陽

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