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2017-03-30

宮脇の家

2009年の3月に竣工し、この春ちょうど8年が経った現場を紹介します。
この現場は僕自身も大きく携わることになった現場で、吉野の阪口製材所さんの吉野杉を初めて使った建物になります。
外壁の杉板は排気ガスや雨風にさらされ灰色に変色しているものの、朽ちることなく経年変化し、傷みはほぼありません。
見えがかり面は全て鉋で仕上げているので、部屋内は艶と光沢があり手で触るとツルツルとしています。
浴室内の壁、天井共に杉板を張っています。
少しカビが生えていますが、雑巾で擦るとすぐにのく程度です。
経過を観察すると学ぶ事が多く、その中でも鉋仕上げは大事なことがわかります。
鉋仕上げは艶や光沢を出すだけではなく、肌触りが良く、水を弾き長持ちさせる働きがあります。
今日も鉋を研いで精進したいと思います。
機会があれば次は床下の点検をしたいと思います。

大工・長江 友樹

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