2021-10-01
手刻み
夏も終わり、朝と夜が少し肌寒く感じる季節となりました。
今回からテーマが変わり、手刻みとなります。
まず、手刻みとは、1本1本木材を墨付けし、さまざまな道具を使って、手作業で加工することです。一般的には、工場で加工されてくるプレカットが主流です。
墨付けでは、木の特性を見つつ、どこに使うのか、どう組むのかなどを考えて、0.1㎜単位で墨をしています。その後の刻みでは、ノミやカンナなどの手道具はもちろんですが、電動工具など上手く使いながら、刻んでいきます。将来の変形などをふまえ、すかす部分、つける部分など調整します。
最初の頃は、大工道具が好きで、木を切ったり、削ったり、穴をあけたりするのが、楽しいのが大半でしたし、今でもそれは変わりません。ただ、木の持つチカラを最大限に引き出すことが出来るのは、手刻みだと思っています。
写真は宇多津町の現場です。一階の天井が張れました。構造材ともにとても美しいです。
大工・中矢
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