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2020-04-30

地球に棲む

この春から設計事務所に入りました森崎です。 香川へ越してきて一ヶ月、最近は天気が続いてだんだんと木々が生い茂り虫たちとの出会いも多くなってきました。 事務所では中庭のロウバイがどんどん成長しています。昼時にしか差し込まない日光を薄い葉っぱで全力に浴びる姿はなんともたくましいものです。 光井戸のようなこの中庭はとても印象的ですが、事務所で一日過ごしていると、他の窓から入る光も非常に繊細で多彩なことに気づきます。 低い窓から入る横からの光は、床に跳ね返って天井をほんのり緑に照らします。 西向きの小窓から入る夕日は、眩しいオレンジ色で鋭く窓辺を切り取り、同時に東の空の青い光がどこからともなく染み入って、四方の壁を塗りつぶしてゆきます。 この建物を通じて太陽の動きを感じ、そこにいる自分が紛れもなくこの世界に棲んでいることを感じます。 私たちは光を浴び、光に包まれ、生きています。それと同じ光で育った木を使い家を建てる、その意味を考えていきたいと思います。

設計・森崎

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