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2019-07-10

カテナリー曲線

カテナリー曲線。大学時代、耳にしたことはありましたが、それを用いた建築に自分が携わるとは思いませんでした。建築に関係するしないに問わず、多くの人を惹きつけるアントニ・ガウディのサグラダ・ファミリア。その構造に使われているのがまさにそのカテナリー曲線です。

現在、私が担当するのは、鹿角の荒神様のお社です。古くは城であったその場所に神社が建てられ、鹿角町を見守ってきた、そのお社を建て替えるのです。地の木・土・石を用い、これまでに倣い南北を向き、それに従い伸びる流造。氏神を祀る社の設計は少しずつ前に進んでいます。そして、そのお社の屋根にカテナリー曲線を採用しているのです。思想や価値観が時とともに変わりゆく中で、その地に在わす氏神様を、変わらぬデザインを用いて祀られることは、なんだかグッときますね。

設計・飯田耕平

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