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2023-04-12

下準備

桜が散り、少しずつ緑豊かになってきています。
現在外構工事が進み、以前より道行く人が足を止めることが多くなりました。

無垢材と長く付き合っていく手段のひとつとして ‘塗装をする’ということが挙げられます。日本の伝統的な塗料に柿渋やベンガラ、松煙など、身近な所では書道で使う墨があります。それらは彩色,防腐,防虫,紫外線からの保護効果を付加します。

とくに外部は天候の影響を必ず受けます。材料そのものが朽ちてしまっては元も子もありません。

そのため、庭を囲む塀(杉材)には墨(墨汁)と植物油脂性の塗料(VATON)を塗り重ねています。墨汁の含有成分による防腐効果とVATONによるコーティングで、(柱頭に笠木、柱脚には鉛板を打つ)雨ざらしであっても材料のもちをよくします。

床板や建具、家具にワックスやオイル、和紙にガラス塗料…メンテナンスの前段階としてそれぞれの要所に合った仕上がりを選択することで、素材は時と共に良い風合いを醸し出してくれると思います。

大工・菰渕

今春から設計事務所に1名、大工に1名、入社しました。これからが楽しみです。

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