2021-05-20
先を見据えて
例年よりも早い梅雨入りの中、墨付けが終わり刻みは大詰めです。
「無垢の木は動きます。」
過去のブログ(2017-07-20)にこの言葉があります。木の動きを読む力について書かれています。
加工をしてから、構造材を組んでから、板材を貼ってから、建具を取り付けてから…。無垢の木は気温や湿度の変化の影響を受け、絶え間なく動いています。その中でうまく調子を取り、仕事をしていきます。
動きを読み変化をさせない方法やあえて変化をさせる方法。場所場所で異なり、これらは木を扱う者の舵の切り方次第です。
動いているからこそ、修正が効く。
無垢材は、集成材ならぬ「修正材」になり得る。
無垢材を産出する地に感謝すると共に、これからも向き合い続けられる時代であることを願うばかりです。
写真は継手の仮組み(尻挟継ぎ)をしている最中です。表にあった多くの構造材は刻み,超仕上げが終わり、奥で息を潜め出番を待っています。
大工 菰渕 雄馬
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