2024-09-24
譲らないもの


お彼岸に入り、暦の上ではすっかり秋。
日中のじんわりとした暑さが残りますが、日を追うごとに秋の空に近づいています。
この仕事に携わるようになって、意識が大きく変わったなと思うことがあります。
それはものを選ぶときの基準。
普段の買い物でスーパーやお店の陳列棚に並ぶパッケージの表面には見えてこない情報を辿る。野菜ひとつとっても、地元で採れたもの、近くの農家さんが育てたものだと尚更安心して美味しく食べられる。生地に拘り、丁寧につくられた洋服を身に纏うとその日の気分が上がります。
有難いことにものづくりに携わる方々が身近にいることもあって。作家さん、生産者さんといったつくり手本人とお話しすると、想いが直に伝わってより愛着に繋がります。買い物は投票とも言われるように、ものを選ぶことはつくり手への応援の気持ちも含まれる。大袈裟に言えば自身の価値観が試されているよう・・。
人生は価値観の選択の連続で、日々無数の決断をしている。
建築はその一つの集大成みたいなもの。
建主さんは未来を見据えてそれぞれの「譲らないもの」を抱えてやってきます。
建主さんの「譲らないもの」を受け取って(読み取って)かたちにする。計画段階〜着工、竣工に至るまで度々打合せを重ね、建主、設計、施工の三者の強い想いが歯車のように噛み合って最後まで辿り着く。これって奇跡なんだなあと。
ものづくりの一端にいる者として相手の「譲らないもの」を残していけるようにものを見る眼を育てていきたいです。
写真はこの夏に竣工を迎えた住宅。
敷地にあるものを最大限に活かしたミニマムなプラン。建主さん、設計、施工、、、 関わっていただいた方々の「譲らないもの」がぎゅっと凝縮されているようです。
設計・生川
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