toggle
2026-08-20

求めるモノ

「木」「土」「紙」と聞くと伝統的イメージが喚起されるかもしれない。
素材は過去に属するのだ。
新しいイメージをつくるには新しい素材を使うのが近道だ。
倉俣史朗のデザイン、どちらかというと少し古典的なフォルムを持っているようにも感じるが、その素材の新しさは、彼の作品を未来に位置付ける。
そこに漂う感覚はまさに、圧倒的「自由」だ。
どこにも属さないという「自由」。
この自由を伝統の素材、それを扱う職人の手に与える事は出来ないだろうか。
そうしてつくられる空間を今を生き、未来へと向かうための自由で満たしたい。
等身大の思考からほんの少しだけ越えようとする何かを求めたい。
他とは違うことをひたすら求めたバブル時代の反省を踏まえつつ、今、求めるモノは「ふつう」の近傍にあると思っている。

写真:2つの切妻屋根、その高さを変え、中庭を挟み、平行に配置する。
高い方の切妻にはガラスで出来た瓦を一筋葺き、そこからの光を紙の天井で透過させる。建築に求められる機能一つ一つを解き、同時にそれらをほんの少し越えた地点に着地させる事は出来ないだろうか?

次回からブログリレーのテーマは、せとうち大工 出会い編「仕事」に変わります。
1つの仕事との出会いが、迷いそうな自分を力強くみちびく???

設計・六車 誠二

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です