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2025-02-20

大地震に耐える家造り

今年 四国の山には20年ぶりに沢山の雪が降りました。
しかし高松市の平地に雪は積もりませんでした。
地球温暖化の影響でしょうか・・・
私が子供の頃に学校でした雪合戦や雪だるま作りを今の子供たちはもう体験することはないのでしょうか・・・

今後30年以内に南海トラフ地震が発生する確率は70~80%と言われています。
いつ地震が発生してもおかしくない状況です。

大地震(震度6~7程度)のとき、在来構法では筋交いに力が集中してその接合部分が破断して柱が引き抜けて浮き上がります。それに対して伝統構法は土壁や板壁など、あらかじめ壊れる所が用意されていてその部分でエネルギーを消費します。その後に木組みの接合部分のめり込みでエネルギーを吸収します。五寸角(15cm角)を使う事によって木と木と接地面積が増えエネルギーの吸収量を上げています。
伝統構法の建物は揺れのエネルギーを各所で吸収しながら粘り強く耐えるのです。

壁が壊れてエネルギーを消費します。
壁は壊れますが修復はできます。
今の基準法は壁が壊れる事も許してくれません。

写真は私が考える最強の継ぎ手です。

大工・山下 佳太

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