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2024-10-18

譲る、譲らず…その先にあるもの

秋祭りも終わり、山は急に秋が深まってきました。
工房も薪ストーブの準備を始めようとしています。

ものづくりの仕事を続けていたら自然に「譲らず=こだわり」は出てくる。

素材、道具、工法など、ものに対する探究心で知れば知るほど面白さと奥深さのある魅力を感じる仕事です。

もう一つ、「譲らず=経験」に裏打ちされた考え方が有ります。

長年仕事をしていると自分が気が付かないうちに、ものの考え方に枠を作りその中だけで自分の常識に捉われた考えになってしまうことです。(カチカチに考えが固まってしまう)

このことが突き抜けられたら強い個性に成るのかもしれませんが、、、。

時折、ギャラリーの人、同じものづくりをされている人、設計の人と、打ち合わせをしていると、同じものを自分とは違った視点でものを捉えた意見に、ハッ‼︎  とさせられることがあります。
ものを作る上で正解が無いことが沢山ありますが、少しでも良いものづくりを意識する『場』での意見の交換は新しいものに繋がります。

自然と譲る、譲らずの繰り返しで、変わらず大事なことが見えてくる様な気がします。

写真は、樹齢300年以上の肥松の板
公園で切られた松が産業廃棄物処理場に運ばれて、それを救い出し製材しました。

長さ1.1m 

木工・山地 裕之

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