2024-07-30
craftsman
梅雨が明け本格的な夏がやってきましたが、皆様熱中症には十分気を付け皆様御自愛下さい。
作業場では次の現場の墨付けがスタート。
墨付け刻みにおいても「譲らない」ことは多々ある。
譲らないを言い換えると妥協しないと言うこと。
道具に関しては妥協したくない。
高価な物が欲しいわけではなく、自分が気に入った物でないと使う気になれない。
その方が物を大事にするし愛着もわく。
仕事をしていても気持ちが良い。
それは鉛筆1本から手道具、服装まで仕事で使う物全てにおいて言える。
職人として自分なりの美学と言うのもがある。
それはこだわること。
古臭い考えだが、大工として道具は自分の手足、魂みたいなものだと思っている。
手刻みをする上で精度とスピードを求めると、道具の数はあればあるほど有利だ。
同じ能力の職人が居たとして、鉋が一丁しかない人と鉋が十丁ある人ではスピードも仕上がりも全然違う。
道具が増えるとメンテナンスも大変だが愛着があれば可愛いものだ。
昔に比べて手道具も電動工具へと進化したがどちらも得意分野があり使いこなせば優秀な手足となる。
便利な道具に頼りすぎると、自分で考え工夫することが疎かになる。
オリジナリティ溢れる治具を作るのも作業効率に繋がるので常に考えることを意識しこだわっていきたい。
写真は八分追入鑿(柄の材から色、裏は三つ裏、表は鎬、ミリ単位の特注オーダーメイド)
大工・長江
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