想い

メンテナンス、お手入れ、それはとても大事な事だと思っています。

ある知人のFacebookで読んだ内容です。大工の道具で角のみと呼ばれる穴を掘るための道具があります。その道具は30年生！以上だとか。メンテナンスをしつつ今も現役バリバリ。一方、昨今では経済を循環させるために、古い物、調子が悪くなった物、壊れた物をすぐに買い替える時代になってしまっています。知人も僕もそのことに疑問を持っていて、前者のスタイルの方が良いと思っています。

買い替えるという事には、同時にゴミの問題も出てきます。これからの時代、如何にゴミを分別し、減らしていくのかを考える必要があります。

私達が作っている家は、メンテナンスやお手入れで30年が50年60年と寿命が延び、年を経るごとに愛着が持てる家になっていくはずです。そんな想いで私はものづくりにこれからも励んでいきます。

写真はまもなく竣工を迎える現場で、この現場の御施主様は、僕の知る限り誰よりもお手入れをしてくださり、美しく保ってくださる感謝すべきお方です。

大工・六車俊介