2023-03-06
無垢の板だから出来る事
高松市でも梅が咲き始めひと雨ごとに暖かくなり春の訪れを実感するようになりました。
六車工務店で働くようになり24度目の春を迎えようとしています。
六車工務店では24年前も今と変わらず杉の無垢の板を床板として施工していました。当時、他の工務店は合板のフローリングが主流でしたから杉の床板は珍しく感動しました。裸足で歩きたくなるほど肌触りがよく温かみを感じました。
自邸にも無垢の杉板を床板として施工しました。杉は木材としては柔らかく、最初の数年はキズが付かないように気を使っていましたが17年が経ちキズ、へこみ、シミなどが目立つようになりました。ワックスなども定期的にかけていましたが、ここ数年は疎かになっています。通常のメンテナンスなら床をサンダーで磨いてワックスを塗るところですが他の方法が無いかを探していました。
瀬戸芸のアート作品で古民家の床一面を彫刻刀で一定の向きで彫っている作品を見ました。細かな浮造りのようでとても素敵でした。さぞ裸足で歩いたら気持ちいいでしょう。彫ったり削ったりが出来るのは無垢の木だからこそ出来るのです。まずは自邸の目立たない所からやってみようと考えている今日この頃です。
写真は17年経ったキズ、へこみだらけの自邸の杉の床です。冬も暖かく年中素足で歩いてます。
大工・山下佳太
関連記事
コメントを残す