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2022-04-11

若杉活用軸組構法

4月に入り、ようやく春を感じられる季節になりました。

今回は構法についてです。六車工務店では、創業時より、国産杉を使い続けてきました。その中で、日本の山の状況などを踏まえ、大工・設計の試行錯誤により、考えた構法です。
戦後造材の杉材は、手間を省いて、早く育ったため、年輪が荒く、継ぎ手・仕口の強度が従来のものでは落ちてしまいます。年輪が荒い杉に対してホゾを太くし、ホゾを太くすることで、穴の幅が大きくなり、欠損が大きくなるので、材料の幅も大きくして、カバーしてあげます。

また、構造材はできるだけ丸太に近い正方形、全て背割りは引通し、大きさは5寸角を基本として、3.5寸、4寸、6寸を主に使います。一件一件、木取り、乾燥させていたものを、先に乾燥させておくことができるので、難しかった天然乾燥材のストックが出来るようになります。
私が、工務店に入った時には、この構法は使われおり、現在もベースは一緒です。これからも、芯の部分は崩さず、良いものは取り入れて、お客様が満足するものを、追求していきます。

写真は宇多津の現場、大詰めです!

大工・中矢

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