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2022-02-22

想像を超える

さまざまなドラマがあり、とても盛り上がった北京オリンピックが閉幕。選手の姿や言葉、雰囲気には心熱くするものがありました。寒さを感じるのも残りわずか。所々で木々の蕾が開き、春はすぐそこまで来ています。

私はしばらく、進行中の現場3か所を転々としていました。進行具合はそれぞれで、大詰め、真っ只中、墨付け中と段階的です。

それぞれの現場で木取りが行われ、材料は適所に配置されています。構造材から板材、家具材、下地材まで…木取りされた空間はとても綺麗です。

その中でも、高松市内の神社はこれまでの住宅現場とは違った感覚。中に入っても、外から見ても、とても壮大に感じる。

年末に土間が打たれ、年が開けてからは床が貼られ、木階が付き、まもなく屋根が葺きあがります。それらに合わせて先日、建前時から貫に借り入れをしていたクサビを新しいものと取り替えてすべて打ち込みました。

クサビは貫にクサビの目が食い込むように、貫穴には目がめり込むように、木の復元力を期待しながら打ち込んでいきます。そうすることでより強い力で貫を押さえつけ、強固な構造材を作ります。

すべてに設計と大工の念いがあり、 建築ができあがっていきます。そこに至るまでのプロセスは見えないものもあります。だからこそ、大事にしていきたいです。

写真 : まだ日焼けをしていないクサビ
上側、目が切れている方が貫に食い込む
下側、目の切れていない方が抜き穴にめり込む

大工・菰渕

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