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2021-09-10

大工の仕事 自然乾燥

六車工務店の大工修行、大工の仕事は、「材の乾燥作業と共に」と言っても良いと思います。良い材は必要な時に購入するだけでは、いざという時にすぐにはありません。ましてや天然乾燥材となると大変です。だから工務店では材を自然乾燥しながらストックしています。

構造材の乾燥、板材の乾燥、その他下地材の乾燥と、乾燥してる材は多種多様です。自然乾燥と言っても、ただ置いておけば良いというものではありません。

構造材には背割を入れる。板材は立てらして乾かしたのち、桟積み乾燥。下地材も同様に。それらを割れてないか、反ってないか、もう乾いているかなぁと状況を見て、積み替えたりもします。

僕達の仕事は、半端でなく大量の木材を使って家を作りあげていきます。どの部材も既製品ではなく、自分で加工し製作した材です。そのためには木の性質と向き合う必要があります。木の事を知り、知識を持ち、愛着を持ち、木を大切に思う心を養われるのも、自分達で管理して乾燥してるから出来るのだと思います。

使う材は、乾燥にも製作にも時間がかかります。でも、その家にこれから暮らしていく時間を考えると最初のほんのわずかな時間です。

そのほんのわずかな時間をください。

きっと良い家にします。なるはずです!

木材は急激に乾燥させると割れや変形が起こりやすくなります。写真は木口に割れ止め材を塗って急激な乾燥を食い止め、木口からの割れを減らす作業です。

大工 六車俊介

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