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2021-04-20

育てるということ

春から、こちらの事務所でお世話になることになりました。設計の生川です。
事務所では朝の掃除やふとした瞬間に、窓から見える小さな自然の変化を皆と共有する時間が心地よく、日課となりつつあります。

木は森から街に降りてきても尚、息をしているように感じます。反ったり、縮んだり、日に焼けたり、油分を吸ったり、、、じっと佇んでいるようで、気づかぬうちに変化しているのです。

工務店の大工さんは、日々、この大きな自然相手に向き合っているようです。一本一本の表情、性格を読み、それぞれに役割が与えられていきます。これらを見ていると、まるで無垢材は小さな子供、大工さんは真摯に寄り添う育ての親のようです。それだけ手をかけられて育てられたものは、やはり美しく堂々としているように思います。家や家具という新たな形となり、生活する人々の手に渡ってもそれぞれの地で大切に育てられているのではないかと想像します。

自分自身も森と街とをつなぐひとりになれるよう、知識を蓄えていきたいところです。

設計・生川

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