toggle
2021-02-10

見渡せば

日本の建築において土の役割は多種多様であり、無くてはならない自然素材です

上部構造を支える基盤として

内と外を分ける土間として

構造体となる壁として屋根の瓦を固定するための接着剤として

生活を彩る食器や置物として

他にもあると思いますが、私が約1年間仕事をして実際に目にしたものはこれらのことです。

要所要所で土が使われてきたことには土であることの意味があります。様々な事柄が挙げられますが、当時は土に代わる材料がなかったからというのが1番の理由ではないかと思います。

時が経ち、代わる材料が開発されてきました。

そんな中、土を使用した施行方法が現代に残っています。それは先の4人のブログで載せられた土が持つ性質にあり、求める者がいるからです。

土は自然のものです。出来上がった時から少しずつ表情を変えていきます。それは人の生活に寄り添い、馴染んできている証だと思います。

写真 : 本瓦を土で葺いている

大工  菰渕雄馬

タグ: , ,
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です