2021-01-20
目指すべき方向について
大寒を迎え一年で最も寒い季節が来ました。去年の冬が暖かかっただけに今年の寒さは身に堪えます。
宇多津の現場の墨付・刻みも順調に進んでいます。
5年ぶりに土壁の住宅の墨付です。過去に会社内の勉強会で作った資料で仕様を確認しながら記憶を呼び起こします。その資料の中に社長(六車誠二)が5年前に製作したプリントがありました。その一文に会社の目指すべき方向について書かれていました。
1. 無垢材+自然乾燥+手刻み
2. 建築を「骨」+「筋」+「皮」で考えたい
→「骨」木軸 : 金物ゼロと同時にその合理的利用を目指したい→「筋」 貫 : 通し貫を積極的に使いたい
→「皮」 床・壁・天井(屋根)・建具・家具 : 極力オーガニックで!
・耐力壁 : 竹小舞+土壁を目指したい
・合板ゼロを目指したい
・屋根 : 杉荒野地下地を目指したい
これらの項目が宇多津の住宅では実現できそうです。設計の目指すべき方向とお施主様の求める物がジャストフィットしました。無垢材+自然乾燥+手刻みは一番大事な部分で譲ることのできない部分です。しかし耐力壁を竹小舞+土壁でする事や合板ゼロにする事は予算や工期の関係で無くなってしまう事がありました。
今回の久々の竹小舞+土壁の仕事を楽しみにしています。土壁に対して理解のあるお施主様に心より感謝します。
大工 山下 佳太
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