toggle
2020-12-10

木を表現する

設計という行為は、大工という奏者に対して行う作曲のようなものである。

日々、何よりも長い時間を木とともに過ごし、木という素材を熟知する彼らは、我々の作為に対して木のあらゆる真性を教えてくれる。大工は、木と人間の接点に立ち、まるで木の保護者であるかのように木の尊厳を守ろうとする。

木は嘘をつかないから彼らの言にも嘘はない。

ホントを積み重ねなければ決して届かない表現(デザイン)がある。

それは力強い確かさを持ってその存在感を発するので誰の目にも明らかだ。

情熱を傾けて「木と大工」と仕事を続けていきたいと思う。

写真は整然と並び大工の登壇を待つ吉野の杉たち

テーマ「木と大工」は、今回で一旦閉じ、

次回からは、新しいテーマ「土と左官」になります。

六車誠二(設計)

タグ: , ,
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です