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2020-11-20

俯瞰

年末のことを考える時期になった現在の現場は通勤通学生や近隣住民…多くの人が行き交う住宅街にあります。「なにが建つの?」「なんていう木?どこの木?」など、たまに聞かれながら日々仕事をしています。

施行する住宅は木の仕上がりがよく見え、目の前にすると興味を持つかもしれませんが、木はどこででも見かけます。日本人の生活の中に溶け込み、当たり前のようにあります。様々な可能性を持ち、職人の技術や向き合う姿勢があるからこその賜物です。木と密接に関わる仕事である大工は木によって成立し、木は大工によってなににでも化けます。

「なにごとにも理由がある」

兄弟子はよくこの言葉を口にします。すべての事柄には必ず過去が存在し、なるべくしてこうなったということ。

ずいぶん昔、右官や番匠、棟梁、○○大工(家屋大工、建具大工、家具大工、宮大工…)…など、現在の大工は様々な呼ばれ方をされたそう。そのため長い歴史があり多くの技術や道具、心構えが存在します。

先人からの教えが今に残っていることにも理由があるはず。生活の中に木を取り込んできた歴史の中から今に活かせるものはなにか、未来に残せるものはなにか、大工として1人の人間として模索したい。

大工・菰渕

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