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2019-12-20

光の衣を纏って…

思えば、今年は、こんな写真ばかり撮っていたような気がする… こんな…というのは、建築に光が差して、その光と影(シルエット)が交錯して建築と一体となった写真のことだ。 光と影の境界は、時にソフトなラインとして、時にキリッとしたラインとして幾重にも重なり合う。 こもれびは、いつもソフトなシルエットとして登場する。 建築が光という衣を纏った感じだ。 建築が少々まずくても光の衣だけはいつも素敵だ。 その時その時の偶然だが必ずしも偶然という訳でもない… 「冴えた光」「冴えた風」という言葉が好きだ。 冴えるとは、澄み切った様をいう。 人が建築を求めるというのは、建築というモノと光を含めた地球という大地由来の衣の間に佇みたいという思いかもしれない。

写真は、庭染居の昼下がり、障子の桟に紙の代わりに透ける布を張り、透けて外の庭が見えつつ、外からの光(シルエット)が映り込むひとときである。

今年もありがとうございます。 来年もよろしくお願いします。

設計・六車誠二

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