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2019-01-30

小舞天井

古民家再生の現場で今週の瓦葺きを前に、南の庭と屋内をつなぐ軒裏が、天井として姿を現している。 直角に交わる構造を表した天井は、「小さく舞う」と書いて小舞天井と呼ばれる。大きな屋根を支える太い材料をそのまま見せる計画では、暗くて重たい天井になってしまいそうな気もする。 しかし天井の隅から少し光を採るよう計画し、白い桧の構造で、杉の化粧天井はほのかに白く塗る、という条件を揃えて、その名の通りの印象を追求した。 時代を経て黒い色をもつ既存の栂の構造から接続する、新築の南の下屋は白い桧の構造。窓に近づくにつれて徐々に表へ開くように、天井も一役果たす。

設計・山田祥平

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