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2018-10-30

最後のまんまるシェ

酷暑であった平成最後の夏も落ち着きを見せ、うろこ雲を運ぶ風が心地よい晴れた日に、まんまるシェ秋2018が催されました。
白く、三角のテントが張られるこのマルシェも、今回が最後となります。
香川県木田郡三木町のイタリアンレストランまんじゃーれの駐車場で開催されてきたこのマルシェは毎度たくさんの人で賑わいます。
今回、私は設計事務所のメンバーとしてマルシェ設営のお手伝いをさせていただきました。

出店数30店舗。
普段、田畑に囲まれ、静かなこの場所で、和気藹々と進められた準備ですが、気が付けば開場の1時間ほど前からお客さんが並び出し、すぐに長蛇の列となったのです。

そしていよいよ開場。
白いテントから溢れる光の中を、それぞれの店が構えるオレンジのテントに向けてお客さんは歩みを進め、会場は一気に活気付き、入れ替わり立ち替わりお客さんが途絶えることはありませんでした。

マルシェが終わり、片付けが進むにつれて、祭りの後のような寂しさを感じました。
1日を終え、もっと感じたことは、何をするにも大切なのは人と人とのつながりであるということです。
このまんまるシェでは売り買いという行為を媒体にして、年齢性別問わず、様々なコミュニケーションが生まれていました。
もちろん商品の良し悪しは重要ですが、ここに来る人たちは、そうした人と人との繋がりを楽しみに来る人がほとんどなのではないのでしょうか。
一緒に来た友人、前回までのマルシェで知り合った人、行きつけのお店とそこの店主。
単純な商売のみのコミュニケーションだけでなく、このまんまるシェは関わった全ての人に各々のコミュニケーションツールとして、大きな役割を果たし、また、それを誘発するアビリティとしての機能を持っていたのではないかと思います。

私は最後のまんまるシェに参加でき、とても満足しております。
そして、その次のステージに、設計事務所のメンバーとして関われることをうれしく思います。

設計・飯田耕平

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