toggle
2018-07-10

災害に備える心構え

このたびの西日本豪雨で被災した方には心よりお見舞い申し上げます。
魚梁瀬杉で有名な高知県馬路村魚梁瀬地区では今回降り始めからの雨量が1500㍉を超えました。しかし土砂災害は比較的少なかったのではないかと思います。その要因は地盤の違いによるものが大きいとおもいます。 馬路村の地質は岩石で砂岩や頁岩がほとんどで石灰岩なども混じっています。四万十帯は海洋プレートにより最も新しく生成された地質で地滑りも少ない地質です。 逆に香川県のほとんどの地域の地質は花崗岩や玄武岩で形成されている火成岩帯です。 花崗岩は風化しやすく、風化するとマサ土や礫になります。マサ土は浸透性が高く雨に弱いので表層崩壊が起こりやすく危険です。 今回の雨で屋島も表層崩壊が起こりました。 香川県で家を構える時はその場所の地質、川や池との位置関係を考慮しなければなりません。それも建築家の仕事ではないかと思います。 今回の豪雨で自分の家は大丈夫だと過信せずにいざという時には素早く避難しなければいけないと感じました。そのためにも日頃の防災準備が大切だと思いました。
大工・山下 佳太

タグ:
関連記事