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2018-04-10

「森ではたらく!」(韓国語版)出版!

2014年5月「森ではたらく!27人27の仕事」という本が学芸出版社から出版されました。「森」を一つの起点としてはたらく27人の仕事を紹介する本です。三浦しおんさんの「神去なあなあ日常」という小説を原作に映画監督、矢口史靖さんが映画化した「WOOD JOB!」の公開と合わせての出版、両氏も27人の一人として執筆されています。私たちも「森で建てる人」としてその機会を得ました。それから4年、同著の韓国語版が出版されました。(関係者の皆様、ごくろうさまです。そして、おめでとうございます。)あらためて自分の文章を読み返してみると「杉」に対する想いが込められていて、少し恥ずかしくなりつつもこの4年を思い返すことができました。不勉強で韓国の森のことは、ほとんどわからないのですが、チームで韓国に研修旅行に行った時に見た韓国の民家、障子に至るまで全てを松で作っている建築に自分たちの杉と対比したことを思い出しました。昨年、はじめて小さなお茶室の仕事をさせていただきました。設計・作事の途中、こんなくだりを本で読みました。「茶室というのは山」「山というのは心のふるさと」「山の中にはユートピアがある」「茶室はわれわれのユートピアをイメージしている」「これは世界中にある考え方である」国は違っても森は私たちに何かを感じさせ、豊かな何かを与え続けてくれる存在。これまで杉を見つめて仕事をしてきました。お茶室の仕事を節目に杉のその向こうに山が(少しだけ)見えはじめたのかもしれないと感じるようになりました。世界中の人たちと森で繋がりたいといつも願っています。

設計・六車誠二

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