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2017-10-10

地元の木

小豆島産の杉の原木である。今度は、この木で建築をつくる。
地元の木である。
明日から製材がはじまり、背割りを施し、自然乾燥に入る。
これまで徳島、高知、三重、奈良(吉野)・・・県外の木ばかりだったのが、
にわかに「地元の木で!」という話が続く・・・
これは1つには、地元・香川の木が育林期を過ぎ、伐採期に入ってきたことによる。
香川は他県に比べて戦後の植林スタートが遅れたことも一因。
先日は、東川さんという地元林家さんのとても立派なヒノキの山を案内していただいた。
山に入り、真っ直ぐに凛と立つ木を見ると創作意欲のようなところに火が灯るのを感じる。
これは、人の太古からの原始的感覚なのだろうか?
さて、「地元の木で云々・・・」という話をすると、
「いい木なんですか?」とか「安いんですか?」とか聞かれてしまう(笑)
が、ズバリ「同じである。」
(まだ経験値がなく、はっきりとは言えないが、産地の地方色がゼロとは思えない、
そのかすかな特徴をまた、何かの形で報告できたらと思う。)
ただ、「地元の木でつくりたい!」というクライアントの想いには格別なものを感じている。
その想いを一番に1つ1つカタチを紡いでいきたいと思います。

設計・六車誠二

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