五名プロジェクト 最終プレゼンテーション
今回インターンシップに参加した際、今年1月から行われている東かがわ市五名地区の「五名ふるさとの家」の老朽化による建て替えについての最終プレゼンテーションが8月31日あり、同行させていただきました。図面と模型を携えて行ったプレゼンテーション、五名の住民の方々がどういった反応を示すか緊張した面持ちで挑みました。
模型を見ていただいたら分かるように、屋根が非常に特徴的である設計となっています。屋根の材料として今回採用したのが金属製のうろこ状のような屋根です。金属製のため結露が発生しやすいのですが、接点より水分が排出されるように工夫が施されていることで錆びにくくなっています。模型ではメタリックのような光沢がありますが、実際ではもう少し光沢は抑えられており、晴れた時はホワイトに、曇りの時にはグレーといったように空を映し出す屋根となっています。さらに日本古来の木造建築を意識し、屋根だけに断熱材を用い、壁は土壁としていました。
また今回、産直コーナーの棚やベンチ、机、椅子、ギャラリーの設計も行っていました。現在ではあまり見られなくなりましたが、ル・コルビジェやミース・ファン・デル・ローエ、フランク・ロイド・ライトなど名だたる建築家は建物の設計だけでなく、インテリアも自ら設計を行っていました。依頼されたのは建物のみの設計でしたが、インテリアに関しての設計も行い、五名の住民の方々に提案をしていました。
プレゼンテーションを行った住民の方々の反応は良好で、使用していくうえでの細かな意見交換があったため少し修正が必要ですが、これで8か月にも及ぶ設計は完成しました。インテリアに関しても住民の方々に認められたように感じ、私も嬉しく思いました。 設計を実際の現場で感じ、現実と理想の差を体感することが出来ました。
インターンシップ・山本庸司