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2017-07-20

続・宮脇の家

4ヶ月前にブログで紹介させてもらいました「宮脇の家」続編です。
この現場は当時の兄弟子が棟梁、僕が副棟梁と言う形で参加させてもらいました。
無垢の木は動きます。
大工は木の動きを読まなくてはいけません。
木は乾燥すると縮み、湿度が上がると膨らみます。
兄弟子の仕事は丁寧でメンテナンスするところがないのに対して、僕が仕事をした所は少し手を加えた方がいい箇所がありました。
まさに木を読む力の差が出る箇所でした。
兄弟子に少しでも近づけるように、少しでも成長できるように日々の仕事に工夫と努力を怠ってはいけないと痛感しています。
人が木の家に住むようになってから今では、電気、水道、ガス等の普及、建築基準法、地球温暖化…環境が大きく違います。
無垢の木は動きます。
家は建って終わりではなく、始まりです。
住み始めてからの環境、状況に合わせメンテナンスしながら家は完成形に至るものだと思いました。

大工・長江 友樹

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