名古屋１/２　竣工見学会　レポート

お施主様のご好意で、週末に竣工見学会を開催しました。
名城公園にほど近く、昔ながらの商店街を中心にひろがる住宅街の一角。
南北縦長に伸びる敷地は、所謂うなぎの寝床。
道路を挟んで反対側に、大きな桜の木のある公園を望むことができます。

光・眺望を楽しむFIXの窓と風を通す隣の鋼製窓。
敷地南側のプライベートな庭と、敷地北側アプローチ、前面道路、公園が、宙に浮いた２階LDKの中で繋がります。

今回は、墨付け刻みを香川で行い、建前を六車工務店で修業された柘植工務店・柘植健太郎さんと共同、
そしてその後の造作を柘植さんにお願いしています。

構造材は、毎度お世話になっている阪口製材所さんからの吉野杉。
その他の材料も、今回縁あって集まってきた無垢材等で構成されます。

それぞれの壁、建具、設備に、それぞれ関わってくださった職人さん、柘植工務店、そしてお施主様。
いつもと同じ材料が多い中でも、関わる人、物、場所が違ってくると、少し雰囲気が違って見えてきます。
ここの場所と人が導いた、この家の個性が形作られた証なのだと思います。

建物の箱としての部分が完成しました。
これから、カーテン、ダイニングテーブル、生活機器諸々が加わり、生活が営まれ、
その時々で、お施主様の色が加えられ、より深みのある空間へと変化していくことを願っています。

設計・上杉康介