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2016-05-10

木取り

工務店では今、次の現場の構造材の木取りを行っています。

木取りとは墨付けを行う前に、棟梁が材料一本一本〔四面〕を見て記憶し、柱梁に振り分け、色合わせ、節合わせをして、統一感のある空間にする事と、木目を見て材料の特徴を見極め、構造的により良い使い方になるようにする大切な作業です。
柱梁に振り分ける理由としては、若杉活用軸組構法のため、柱、梁の寸法が全て5寸角となっているので、この独特な木取りとなっています。

木を見るポイントとしては、木目、赤身の色あい、節の大小と数、目込みなどいろいろな観点から見ています。

木には元と末、腹と背、と言って、木として立っていた時の状態の向きがあり、それを見ることで木材がどう反ったり、動いたりするのかある程度判断することができます。
特に梁などの横架材はその木の反りを活かして、木取りしています。

杉の赤身は水に強く、防蟻性が高い特徴があるので、柱や水周りの部屋に選びます。

木取りは構造材だけでなく床材や壁材などでも行っています。
木取りされた建物は美しいです。

写真は作業場に並べられた3m材です。圧倒されます。

大工・平山優陽

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