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2016-04-30

PAという名の住宅

現在発売中の建築専門誌「住宅建築」(2016年4月号)に
「PA−1」という名の小さな住宅を掲載していただいています。

記号的名称なのは、
私たちにとって、少々実験的要素のあるプロジェクトだからです。

木造建築の、思いきって、あたらしい軽やかなあり方(時間・予算とも)を探るとしたら、、、
自分たちならどういう提案ができるのか?と
まずは「PA−0」という机上のモデルとしてスタート。
(PA−0は、なんと9坪、定員2名の極小住宅です。。。)
このアイディアに乗ってくれたクライアントご家族の勇気にも、感謝です!

自然乾燥の杉で、すべて職人の手でつくる小さく素朴な家・・・
パーツを全て用意して一気に組立てました。
小さいということは、壁が肌に近く、 呼吸する素材であることの価値をより強く実感。
私自身、この小さい住宅の包まれた感じが心地よく、
愛着を感じ、すごく可能性を感じています。

小さい、ということは、
生き方をかなり削ぎ落とす必要があります。
自分にとって必要かどうか、心地よいかどうか
適切なモノの量を探りながら、優先順位をつける作業は、
自分を知っていく、どう生きたいかを明解にしていく作業になると思います。
かってバックパッカーだった私としては、
軽やかな荷物こそが、人生という旅を自由にしていくような気がしています。
プアーではなく、豊かな最小限というのは、
設計としては、なかなか難しいことでもあるのですが、
時代がどんどん変化している今、
私たちなりにあたらしいあり方を模索しています。

机上のモデルは、「PA−2」「PA−3」と少しずつ選択肢を増やしています。
次は「PA−4」でしょうか。。。
(共に冒険を楽しんでくれる方を募集しています。。。)

設計・六車誠二

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